タロットよりもカード占いとしての歴史は古いトランプ占い
トランプとタロットの間には深い歴史的な繋がりがあります。最新のタロット研究において、タロットはプレイングカード(トランプ)から発展したらしいことが分かっています。

しかし、トランプもタロット同様、その起源は諸説あり、古代エジプトだともインドだとも、さては中国だとも言われていて、実際のところ起源は分かっていません。

このトランプ、タロットカードより昔から占いに用いられてきました。タロットが占いの道具として見出されたのが18世紀後半で、それ以前のカード占いと言えば、トランプを用いるものでした。

さて、トランプには4スートと呼ばれる、スペード・ハート・ダイア・クラブの4つのマークがあります。

これらは、それぞれスペードは貴族、ハートは僧侶、ダイアは商人、クラブは農民というように、中世ヨーロッパの四階級に対応しています。

スペードは貴族の帯びる剣、ハートは僧侶の教える魂、聖杯、ダイアは商人の扱う貨幣、クラブは農民の持つこん棒、その先に飾ったクローバーの葉をそれぞれ意味していまが、これらは、占われる対象者達であり、占われる本人達の立場を示唆しています。

更に、4スートは一年の季節も示唆していて、スペードは春を、ハートは秋を、ダイアは冬を、クラブは夏を意味しています。

その4スートが合わさることで、トランプカード全体は、太陽の周期、一年を表現しています。

占われる対象者と、その対象者達が生きる時間。その組み合わさりが、占いとしての効力を発揮するのです。

また、トランプの特徴はタロットカードと違い見る人にショックを与えるような絵柄などがないので、あまり身構えずに気楽に取り組めるところにもあると思われます。

近年、再評価の動きが高まってきており、ネットの記事や占いサイトで話題に上がったり、書店でもトランプ占いについての書籍が並ぶようになっています。

自分で占えたら楽しいだろうな、だけどあんまりマニアックすぎたり不気味な印象を与えるものはちょっと、と考える方にも手軽に取り組めます。

ですが単なるお遊びに終わらず、真剣にやればやるほどただのトランプなのになんで?と思えるほどの的中率を示してくるので、侮れない魅力を感じると共にその起源すら実は未だにはっきりしないトランプの奥深さに引き込まれていくことでしょう。