ホラリー占星術は「今、この瞬間」ということを重視し占う
17世紀のヨーロッパでは、愛する子供のために、親が子供の生年月日を意図的に変え、別の日の「運の良い」ホロスコープ(出生図)を購入する風習がありました。

そのため、子供が成人して占星学者のもとを訪れても、昔購入した「偽り」のホロスコープを提示するため、その人の本当の運命を読み取れないという事態が発生しました。

より正確な答えを導き出すため、1647年に英国の占星学者ウィリアム・リリーが、それまでにあったホラリー占星術を再構築、それが現在の「ホラリー占星術」の原型と伝えられています。

ホラリー占星術は「今、この瞬間」ということを重視する占星術で、「時間」と「場所」が非常に重要です。

なにか質問を投げかけた時、あるいはなにかが起こったとき、その時、その瞬間のその場所の星空で占います。質問を取り巻く状況は刻々と変化し、また同様に星も刻々と移動します。問いかけられたその瞬間のホロスコープが答えを示している、ということになります。

この占星術は日本では「時間占星学」と呼ばれ、非常に複雑かつ占う者の力量が要求される占術であるため、現在日本においても本当の意味でこの占術を使いこなせる人は数少ないと言われています。

ホラリー占星術は問いかけの行く末や解決方法を導き出すのに良いとされており、特に質問内容が短期間のものに関しては抜群の的中率といわれています。

「いつ」「どこで」「どういう風に」事が起きるのかを教えてくれます。そのため質問者は、今自分が何をすべきかを瞬時に知り、間違った選択を避けることができるのです。そのため質問者は、今自分が何をすべきかを瞬時に知り、間違った選択を避けることができるのです。